歯ぎしりについて
そもそも『歯ぎしり』って?

歯ぎしりとは、ブラキシズムと呼ばれる非機能性の習癖(くせ)の一つです。ほとんどの場合、無意識で歯ぎしりをしているので本人は気づいていないことが多いです。歯ぎしりには、グリグリと歯をこすり合わせるタイプと、歯を食いしばるタイプがあります。寝ている間にすると思われている方が多いですが、お仕事中や運動中、ストレスがかかるような場面で日中の起きている間でも歯ぎしりや食いしばりをされる方もいます。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因ははっきりとはわかっていませんが、ストレスや環境の変化、噛み合わせが原因になっているのではないかと考えられています。
歯ぎしりを放置すると起こる“二次障害”
主な二次障害としては、【歯がすり減る・欠ける】【歯にしみる・歯を噛むと痛む】【顎関節への影響】【口が開きづらい】【被せ物や詰め物が取れる】といった口周りの症状から、【肩こり・頭痛】のような別部位への障害が発生する恐れがあります。
歯ぎしりセルフチェックポイント
起床時に顎やお口の周りに違和感がある
歯がすり減って短くなってきている
歯を磨くとしみることがある
冷たいものを口にするとでしみることがある
詰め物、被せ物がよくとれる
日中起きている間に食いしばるtooth contacting habit(歯牙接触癖)
歯軋りや食いしばりと言うと、寝てる間のことを想像される方が多いと思います。しかし実際には、寝ている間だけでなく仕事中や育児の最中などに食いしばりや歯軋りをされている方が多くいらっしゃいます。
自覚がない場合が多く、癖のような物なので『tooth contacting habit』(歯牙接触癖)と言われています。
人間は通常(リラックスした状態)は、唇が閉じていても、上下の歯は接触していない事が歯や顎にとって理想的です。通常は食事で噛む時のみ上下の歯が接するので1日の間に上下の歯が接している時間は15~20分程度です。
しかし『tooth contacting habit』(歯牙接触癖)のある方は1~2時間上下の歯が接している(噛んでいる)と言われています。通常は15~20分程度しか歯や筋肉、顎の関節に負担がかからないはずなのに、癖で噛みしめたり、歯軋りをする方は5〜6倍の時間、歯や筋肉、顎の関節に負担がかかることになります。
なので、気がつくと噛むと痛かったり、顎の関節に違和感がでたり、顔の周りの筋肉が重い感じがしたり、肩こりが出たりします。
Tooth contacting habitを改善するポイント
まず意識して普段から上下の歯と歯が接していないか、噛みしめていないか意識する
上下の歯が接している場合は、意識して当てないようにする
お風呂に入っている時や、リラックスしている時にお口の周りの筋肉をマッサージする
起きている間も可能であればマウスピースを使う
最初は多くの方が、自分の噛みしめたり、食いしばる癖に気づいていません。普段から、意識して上下の歯を当てないようにするだけで症状が改善する場合も多くあります。まずはご自身が、普段から上下の歯が当たっていないか意識することから初めて見て下さい。
顎の痛み、違和感を軽減するマウスピース治療

寝ている間の歯軋り(はぎしり)や食いしばりは無意識で気付かない間にしてしまうものですよね?朝起きた時に顎に痛みや、違和感があったり、寝てる間に顎に力が入っていて目が覚めた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
寝ている間の歯軋りや食いしばりの音
『ギリギリ』すごい音がします、起きている時に、歯軋りをして『ギリギリ』音を出そうとしてみてください、ほとんどの方はそんなに大きな音は出ないと思います。
寝ている間の歯軋りや食いしばりでかかる力は、起きている間にかかる力の、最大で5〜6倍の力がかかると言われています。100kg以上の力がかかることもあります。なのでものすごい音がするのです。歯や顎にもすごい力がかかります。
歯軋りや食いしばりで歯がすり減ったり、歯が割れたり、顎や筋肉が痛んだり、歯が冷たい物でしみたりする症状が出る事があるのです。
残念ながら、この治療を受ければ歯軋り、食いしばりをしなくなるという治療法が現在はありません。
歯や顎を無意識の力から守るためにマウスピースを付けて頂くことをお勧めしています。ヘルメットで頭を守るイメージでマウスピースで歯を守る感じです。
歯科仙川のマウスピースの特徴
保険診療内で治療が受けらえれます、患者様負担額は3000円程です
歯をしっかり守るハードタイプのマウスピースを作成します
衛生士が患者様ごとの噛み合わせに調整しお渡しします
歯科仙川の歯ぎしり治療

患者さまに合うマウスピースを医院で作成し、患者さんに使っていただくことで歯や顎への負担を軽減します。また、日中の起きている間の食いしばりや歯ぎしりに関しては、なるべく上下の歯と歯をつけないよう意識していただくことで癖を改善していきます。
歯ぎしりの治療フロー
① マウスピースの型取り ② 出来上がったマウスピースを患者さまの噛み合わせに合うように調整 ③1週間程ご使用いただき、症状が改善しているか、問題がないか確認
よくあるご質問
食いしばりや歯軋りは
診てもらえますか?

Dr.大橋
はい、食いしばり、歯軋りの治療も行なっています。 治療法はマウスピースか咬筋へのボツリヌス注射になります。食いしばりや歯軋りで歯が欠けたり、頭痛、肩こりの原因になる場合もあります。
Dr.大橋
ストレスが歯ぎしりの
原因になると聞きましたが
本当ですか?

Dr.中添
はい、本当です。
人が歯ぎしりをする原因ははっきりとは分かっていませんが、ストレスが原因の一つであると言われています。
他には『浅い睡眠』『歯並び、噛み合わせ』『生活環境の変化』『飲酒や喫煙』などが歯ぎしりの原因になると考えられています。
Dr.中添
歯ぎしりには
どのような種類がありますか?

Dr.廣瀬
歯ぎしりの種類は大きく分けて4つあります。
①グラインディングタイプ
左右に歯をすり合わせながら動かすタイプ
②ナッシングタイプ
特定の位置ですり合わせる
③クレンチングタイプ
歯をうごかさずに食いしばるタイプ
④タッピングタイプ
カチカチ歯を当てるタイプ
どのタイプも歯や顎にとって悪影響を及ぼします。
Dr.廣瀬
日中の
食いしばりとは何ですか?

Dr.千喜良
人は日中に体がリラックスした状態だと、唇は閉じていても上下の歯が当たっていない(噛んでいない)のが正常です。
現在は寝ている時の歯ぎしりや食いしばりだけでなく、日中に食いしばっている方も多く『TCH(Tooth Contacting Habit:歯牙接触癖)』と呼ばれています。
寝ている間の食いしばりと同じように、『歯がしみる知覚過敏』『歯のすり減り』『肩こりや頭痛』『顎の違和感』の原因になります。
もしも、日中食いしばっていることに気づいたら歯を当てないようにしましょう。
Dr.千喜良
自分が
歯ぎしりをしているかどうか、
どうやってわかりますか?

Dr.関矢
夜間寝ている間に歯ぎしりがある方は、朝起きたときに顎や口の周りに違和感や疲労感がでることが多いです。中には力みすぎて起きる方もいます。
起きている時の食いしばりは、ご自身で歯と歯が当たっていないか意識して頂くことで気付くことができます。
また、歯ぎしりをしている方のお口の中には、以下のような特徴が見られることがあります。
・歯が極端にすり減っている
・歯が欠けている、亀裂が入っている
・骨隆起(歯ぐき付近の骨が出っ張る現象)
Dr.関矢
歯ぎしりを
放っておくとどうなりますか?

Dr.廣瀬
歯ぎしりの悪影響としては以下のような症状が見られることがあります。
・歯が欠ける、すり減る
→しみる症状、痛みにつながります
・歯が割れる
→最悪の場合抜歯です
・顎に負担がかかる
→顎関節症、開口障害、顎の痛みにつがります
・歯がすり減りすぎて短くなる
・首の筋肉、側頭部の筋肉に負担がかかる
→肩こり、頭痛の原因になる
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
Dr.廣瀬
歯ぎしりによって
歯が削れることはありますか?

Dr.千喜良
はい、歯ぎしりによって歯が削れてしまうことはあります。
特に、寝ている間の歯ぎしりは非常に強い力がかかるため、注意が必要です。
稀に歯が割れてしまうこともあります。
就寝時にマウスピースを使用することで、歯を守ることが可能です。
Dr.千喜良
顎の痛みや肩こりは
歯ぎしりと関係がありますか?

Dr.関矢
はい、歯ぎしりや食いしばりは、顎の痛みや肩こりと関係があります。
噛むときに使う筋肉は、首・肩・側頭部・顎などとつながっており、歯ぎしりや食いしばりによってこれらの筋肉に負担がかかります。
また食いしばることで顎の関節にも負担がかかることで、顎の痛みだけでなく肩こりや頭痛の原因になることもあります。
Dr.関矢
歯ぎしり・食いしばりには
どういった治療方が
ありますか?

Dr.大橋
歯ぎしり、食いしばりの治療法は、3つあります。
①マウスピース
歯に装着することで、物理的に歯を保護し、外部からの強い力から守ります。
②認知療法
認知療法は歯ぎしり、食いしばりにご自身で気づいたら歯と歯を離してもらう療法です。
③ボツリヌス注射
ボツリヌス注射とは筋肉をゆるめる、ボツリヌスいう注射を噛む筋肉にうつ治療方です。効果はおおよそ3か月ほど続きます。
第一選択としてはマウスピースとなります。保険も適用されます。
Dr.大橋
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